曲/デスおはぎ様 


 


一人は好きなんです 
コミュニケーション苦手だし 
あーなんて良い天気 
空っぽになりそうで

ちょっと訳アリなんです 
大人の事情ってヤツで 
どこにでもある話 
どーでもいいんだけどね!

熱いメッセージソングよりも 
恋に似せたドラッグのような 
ハニーミュージックに溺死する 
POISON な世の中だから 
キミの弾けてない 5th コードが 
あたしを変えてしまいそうで 
ここから先は立ち入り禁止です。

 「バイバイ」

じゃあまたね、って手を振って いつもと違う帰り道 
素直になれないのは きっとあの子のせいだから 
ねえ助けてよ、って言いたいけど 隣にキミはいないし 
いなくなるにはちょうどいいかもね、じゃあお元気で。

赤い靴はいてた女の子みたいで 
少し感傷的になってみたり 
良い娘でいるのがあたしの取り柄なの 
リセット願望だって無いわけじゃないし

誰だって一度は思うでしょ? 
すべて捨ててどこか遠いとこへ 
世間知らずは鬼に金棒 
化けの皮はキミにあげるよ

猫みたいに気まぐれな日々を 
自分にだけ素直でいたいの 
存在理由なんて要らないんです。

ホントはね、まだ迷ってる 
ツインギターに憧れてたの 
ひとりじゃ弾けないから・・・

―――発車のベルが流れる

 「バイバイ」

じゃあまたね、って呟いて 乗り込んだ窓際 
素直になれないのを また誰かのせいにして 
じゃあお元気で、って言いそびれて 心拍数走ってく 
この街にいないのも、まだあの子は気付かない

ねえ助けてよ、って言いたいけど 隣は知らない人で 
逃げ場なくてちょうどいいかもね、もう決めたことなのに 
またね、って手を振って いつもの道歩いてれば 
明日は仲良くなれたかな

 「ごきげんよう」